2016年5月21日土曜日

ゼン・ヒラノ直接指導プライベートレッスン

《ゼン・ヒラノ直接指導 プライベートレッスン》
定員 2名のみ
期間 月2回 (隔週置き) 3ヶ月間 計6回
時間 12:00から16:00まで
        曜日は本人の希望を考慮して決めます。
場所 河口湖 ゼン・ヒラノ スタジオ
料金 36万円 (分割可能)



訓練内容
1)戯曲の一場面を二人で持ち込んで高いレベル迄に完成させる。

2)インプロヴィぜーション(その戯曲のテーマや役の本質を把握するため)ザ ・アクターズスタジオのアプローチで俳優達は本読みから、入らず即興でスタートする。

3)感情の解放  あなたの抑圧された感情(主に幼少期に受けた傷)を解放し、自分の感ずるがままの感情を努力なく、あるがままに、豊かに表現出来るようにする。本来の自分自身を取り戻す。

4)マイケル・チェーホフによる俳優の心理身体訓練 (その俳優のもつ感情、衝動、思考が豊かに現れるための軽やかさ、柔らかさ、力強さ、明るさを表現出来る肉体を目指す。又、ゼスチャーに対するセンスを養う。

5)  リラックス
①身体的リラックス、自分の体のどの部分の緊張にも気づき即、取り去る能力をマスターする。                                                         
②心理的リラックス、苛つき、不安、心配等の緊張からフリーになる技術を習得する。

6)五感の記憶(想像の世界に入り込むための鍵となる訓練)
想像の世界を自分にとって現実のものとする。五感を研ぎ澄ませ、リラックスさせ時間をかけて一歩一歩着実に進めてみよう。
例えば、頭の中にある海を目の前の空間に置いて肌で感じられるようにしよう。
肌を焼きつける強烈な陽射し(触覚の記憶)、耳の奥深くを刺激する海鳴り音(聴覚の記憶)、鼻を突く潮の匂い(臭覚の記憶)、目を静かに開けると白い砂浜が、青い海が、ぽっかりと浮かんだ白い雲が見えてくる。高く高く聳えたヤシの木が(視覚の記憶)、ここは、ハワイなんだと!
左手の波打ち際で若者達が踊っている。僕は砂だらけになった身体を起こし右手に持った冷たいコークで乾いた喉を潤す。(味覚の記憶)
若者達の歌声が聞こえてくる。「真っ赤に燃えた太陽だから、真夏の海は恋の季節だよ!」ヤシの木陰かから僕の恋人が微笑んでいる。ああ、ぼくは青春の真っ只中だ!
僕は大声で歌い出す、踊りだす。「真っ赤に燃えた太陽だから…」
僕は想像の世界に生きている。とっぷり浸かってしまった!もう帰りたくない・・・・
想像の世界に住むのが俳優の仕事。演技とは信じること。想像が自分にとって現実のものとなるには、五感の記憶の訓練が必要不可欠です。

7)プライベイト モーメント(公開の孤独、ストラスバーグの発見した最重要訓練のひとつ)観客の前でも、カメラや審査員の前でも、自分の部屋で一人でくつろいだ気分でいる状態を修得する訓練。

8)キャラクターゼイション(役への変身、アニマルエックササイズを通して。)
キャスティングされた役の性格や動作を類似した動物を通して実在させる。

9)感情の記憶 アフェクティブ メモリイー(7年以上まえの自分が体験した強烈な
感情を五感の記憶で思い出し、何時でも、何処でも、繰り返して役の為に使う。)メソード アクティングはイコールこの感情の記憶だと云われる。)

10)太極拳 ストラスバーグが俳優のリラックスと集中力を養うための最高の訓練と
言っていた Uスタイルを指導。

11)映画鑑賞(トップクラスの俳優の演技を観て俳優の演技に対する感性を高めるための指導をする。真実に対する感覚という。(本物か偽物かを見分ける能力)

12)あなた自身のもつ固有の長所(優しさ、暖かさ、素直さ等)を気づかせ、歩き方、話し方、挨拶のしかたに表れるように指導する。

13)自主稽古のプログラム作成(次のクラス迄の2週間の自主訓練を本人のレベル、
必要性に従って課題や練習方法を組み立てます。)また、戯曲の一場面を前回のサゼッションに従って用意し次のクラスに持ち込んで貰います。

以上13の課題は、俳優が日々努力して修得すべき基本的訓練です。3ヶ月間のプライベート・レッスン終了時には、俳優としての自分を自分自身の努力で成長させる訓練方法を身につけることが出来ます。
私自身10年間、恩師リー・ストラスバーグの俳優の基礎訓練の手ほどきを受けました。上記の課題を全てデモンストレーションすることができます。ZEN
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資格   その俳優の現在のレベルを問わず、演技派俳優としての成長を目指して訓練に真剣に取り組みたと志している人。(オーディションがあります。)

クラスに関するお問い合わせ又は、ゼン・ヒラノとの面接希望者はこちらへ。

ゼン・ヒラノ演技スタジオ
山梨県南都留郡富士河口湖町 船津5523
e-mail :info@zenhirano.jp

2016年5月10日火曜日


<ゼンヒラノ演技ノート>*第12話ーその1ー*


『五感の記憶 NO,1』

ーモーニング ドリンク(朝の飲み物)触覚の訓練ー

背もたれのある椅子にだらしなく座り、全ての体重を椅子に預けて、数分間リラックスに集中する。
(演技ノート5話、6話、7話参照のこと。)

自分がいつも良く使う、使い慣れたカップを目を閉じて想像し、胸の前に両手で持つ。

頭をユックリとコンスタントに動かし、頭でカップのことを考えながら。

カップから頭を出来るだけ遠くに置く。

このエクササイズは、指で考えろと言われる。

カップの大きさ、重さ、硬さ、形、肌触り等、指先で思い出す訓練だ。

常に、からだを緩め、広げ、ズラしながら、つまり、リラックスをやりながら指でカップを思い出していく。

<注意事項>

1)他人が見て何のエクササイズをやっているか判る必要が全くない。

2)五感の記憶はつねに変化しやすく、重くなったり軽くなったり、大きくなったり、小さくなったり常に変化するが、気にせずゆっくりと集中を続ける。

3)この訓練の最中、センセイションや感情を感じたら即、声を前に出す。
日々の生活で考えたこと、感じたことを外に出すのに、ブレーキがかかりやすい。どんな感情も、衝動もあるがままに表現してみよう。(ブレーキをかける訓練は不必要。マズイなと思ったら人生では、自動的にブレーキがかかる。)
どんな衝動も、感情もあるがままに表現する。オープンナップ訓練とはあるがままの自分をあるがままに表現することだ。
(俳優の訓練とは子供になる訓練とも云われるゆえんである。) 
指が感じている間だけ声を出し、不必要にのばさない。声は感情が乗りやすくする為にバイブレーションを入れる。つまり、胸に響く声。一定音量をキープして、外に向けて出す。セリフを楽に、感情が乗りやすくする為に。

4)どの五感の記憶のエクササイズでも共通することだが、出来させようとしない。
出来させようとすると出来なくなる。出来ても出来なくてもいいやという態度で臨む。

(良いものは向こうからやってくる。)

5)出来ても出来なくてもいいやと、今日の訓練を気持ち良く終わりにする。明日があると。 毎日、15分から30分練習する。


2016年5月6日金曜日

<ゼンヒラノ演技ノート第12話>

<ゼンヒラノ演技ノート第12話>
*第12話ーその2ー*

もしあなたが舞台で熱いやかんに手を触れて火傷を演じるとする。
実際に熱いやかんを使ったら、次の場面に出られないし、病院に行かなければならない。
でも、もし五感の記憶で指に火傷の戦慄が走ったら、思考が生まれ、与えられたセリフを正当化し、観客が納得出来る行動が生まれる。
「チキショウ!なんて事をしたんだ」
と蛇口にすっ飛んでいく。
俳優は、リアリティーがあれば、演出家の指示に楽に従うことが出来る。

俳優の意識は、
99%想像の世界に、1%現実だとの意識があれば、
舞台から転げ落ちないと云われる。

マーロン・ブランドの映画の一場面で、潰された指を桶の水に浸してじっと耐えているわずか数秒のシーンがあったが、彼が一晩中苦痛に耐えてきたとゆう印象を今でも思い出す。

ZEN